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その十

友白髪

近頃は「できちゃった婚」と言わずに「授かり婚」というそうですね。
そんな風に、時代の流れとともに変化してきた結婚なのですが、これ
まではつきものだった「結納」を交わすことが少なくなっていると聞
きます。こんなところでも日本の伝統が継承されにくくなってきてい
るのだなぁと寂しさを実感してしまいます。そんな忘れ去られつつあ
る「結納」の中にも、われらが「麻糸」がしっかり使われています。

「友白髪」という品目は、「友志良賀」とも書き、白い麻糸のことで
す。夫婦が白髪になるまで仲睦まじく添い遂げられますように、とい
う願いが込められています。男性の場合、なかなか美しいロマンスグ
レーの頭になれる人は少ないようですが(白髪になる前にまぶしくな
られることが多い?)、添い遂げようという想いが大切なのですね。
その象徴として「麻糸」が使われている。なんともロマンスを感じま
すね。

ちなみに、「結納」のウンチクあれこれを掲載しておきます。何かの
お役に立てばなによりです。

◇結納用品の基本は9品目。それ以外に5品目、7品目といずれも奇
 数で整えます。関西式の基本は5品目ですが、さらに7品目や9品
 目と品数を増やし、最終的には15品目にすることもあります。東
 海式では7品目が基本。九州式では9・11・13品目程度に整え
 るようです。

◇結納品は挙式後、記念品としてとっておいたり、処分する際には神
 社などで炊き上げてもらいましょう。

◇用語解説
【目録(もくろく)】
 結納品の内容を書いたもの。地域によっては品数に加えないところ
 もあります。
【金包(きんぽう)】
 結納金のこと。男性から女性に贈る場合は「御帯料」、女性から男
 性に贈る場合は「御袴料」として包みます。
【長熨斗(ながのし) 】
 あわびを叩いて伸ばしたもの。長生きする貝ということで、長寿や
 不老の願いが込められています。
【末広(廣)/寿恵廣(すえひろ) 】
 純白の扇子。純白には、純潔・無垢を、扇子には末に広がる一家の
 繁栄の願いが込められています。
【寿留女(するめ)】
 いかの干物。日持ちすることから幾久しく縁が続き、噛むほどに味
 が出る夫婦であるようにという想いが込められています。
【子生婦(こんぶ)】
 昆布。生命力が強いことから子宝に恵まれるようにという願いと、
 「よろこぶ」の意味が込められています。
【松魚節/勝男武士(かつおぶし)】
 鰹節。昔、武士が出陣する際に武運を願い贈られたことから男性の
 たくましさを表しています。
【家内喜多留(やなぎだる) 】
「柳樽」とも書き、祝いの酒のこと。家の内に喜びが多いように、福
 がたくさん訪れるようにとの願いが込められています。

さて、いかがでしたか。次回もどうぞ、お楽しみに。
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